パスクアル・ドゥアルテの家族
いつの時代でもどの国でも普遍的な、悪い螺旋に入り込んでしまった人間の本質
内容の残虐さや不道徳な社会の現実が描かれていることの衝撃さや、社会の底辺の人が描かれていることなど、「昔の海外文学作品ってそういうのあるよね~」という雰囲気がある。
なんだかわけのわからないことをゴニョゴニョゴニョゴニョ言ってるんだけど、とにかくこの人おばあさんを斧で殺しちゃったんだよね的な、若きウェルテル的な。(違ったらごめんなさい)
この本の主人公は、もっとめちゃくちゃだけど。
めちゃくちゃさについて、印象的だったのは、主人公が都市部へ放浪して、居候先かどこかにて夫婦ゲンカを目撃した時のこと。その夫婦が激しくののしりあうのだけれど、お互いに全く手をあげないことに驚き、そして、
これはいい!田舎の人間が、街の人間ほどぐっと我慢できたら、刑務所は無人島みたいになるだろうに。
って、感嘆するわけ。
昔の本は、こういうことがシンプルにズバッと書いてあるし、実際、想像もつかないくらいに社会が分かりやすかったのかもしれないなあ。
ずーっと前から、翻訳本ってすごい読みにくいなあー、原書はどういう雰囲気なんだろうなーっていうのがあるんだけど、この小説は、主人公の分かりにくい文章で書かれた手紙が書き起こされているという設定でありまして、そのせいで読みづらくなっている(はず)の部分と翻訳であることの要素が混じっている印象でございました。
あとね、ぼんやり読んでると、知らない間に誰かしら死んでるから。
以上、読みたい友人は連絡下さい。
★むすめに対して、俺の子に生まれてかわいそうだって思うようになってきた。毎朝がみがみいつい口調で言われてかわいそう。言ってるのは俺だけど。
朝から一日のイライラのピークっていうすごい不健康な日々。
★今日も今日とて二人のりベビーカーが欲しい。