いやはや。何年越しだろうか。やっと、やっと、ついに、読んだよ!
第二部は、挫折しそうになったけど、無事に第三部まで走りきったぜ。
- 作者: ジョンアーヴィング,John Irving,村上春樹
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/02
- メディア: 文庫
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友人のママンから単行本を借りっ放し状態が数年続き、幼児がいる生活では、お借りした本を傷めた汚したりせずに扱うのに神経を使うので、なかなかおっくうでいつまでたっても読み始められなかった。(おぼろげな記憶では、借りた時にはまだ子供はいなかった。)
それで、昨年(2014)自分で中古の単行本を購入して、借りてる本はお返ししてやっと読み始めたのだった。それでも読み終わるのに何ヶ月かかったことでしょう。
村上春樹ファンは、翻訳本も読んでいるんだろうか?どうなのだろう。読んで欲しいものですな、どこかにこれは初翻訳だって書いてあった気がします。
バイク
この小説を読みながら芽生え、終えた時、僕のなかに残った気持ち。
「バイクに乗りたい」
ずいぶん単純だなあと思うけれど、元々乗りたいから、それに火をつけられた形ではある。ずっとスクーターばっかりだから。(今乗っているアプリリアのスカラベオ125というスクーターは、とても素晴らしい。)40になる前にオートバイに乗っておきたいという40という数字に根拠はないのだがふつふつと湧き上がる想い。ローン組んででも買ったるわいという勢い。そして10代の頃はちょっとダサいなって思っていた国産のとあるバイクを買うと思う。今の所は。
読みながら、「このバイクはきっとロイヤルエンフィールドみたいなやつなんだろうなあ」と思っていた。終わってみて読み返したら、わりと冒頭の方に、ロイヤルエンフィールドの旧式の700ccって書いてありました。なーんだ。
てゆーか、この小説自体かなり古いのに、「旧式」って書いてあったからそうとうなクラッシックだ。
それから、単行本の361ページに、「右足でさえギアレバーに反応し、ファーストを探し当てた。」というフレーズがあります。え?右足?(一般的に、バイクのギアは左足で操作する)と思って調べたら、ロイヤルエンフィールドは、右足シフトでした。現行のインド生産のやつは、写真で見ると右足はブレーキペダルのような形をしているけどどうなんだろう。
動物園とか世界史とか
この小説読んだらとりあえずチェックしたくなるのが、ウィーンにある動物園でしょう。
調べたところ、どうやら作中に登場するヒーツィング動物園という名は実在せず「シェーンブルン動物園」というらしい。グーグルマップで見たら、カチッカチッと整えられた宮殿庭園の一角?にありました。世界最古の動物園らしい。ウィーンに行ったら絶対に行きたいけど、ウィーンには行かないと思う。
冒頭でも書いたけど、第二部がね、文がややこしいうえに、歴史がからんでくるんですよ。世界史とかぜんぜんだめですから。ましてや、あの辺のヨーロッパのあたりの世界大戦中のごたごたした事情なんてわかりゃしまへん。その辺をかっちり勉強した人は、もっとすいすいと読めたはずだし、そう読めていない僕は、表層的にストーリーを追っただけなのでしょう。
あとでパッと開いたら1935年というのが目に入ったので検索してみたら、築地市場が会場した年らしい。
しかし、なんだろうねえ。ジョン・アービングよ。すごく読みにくい文章だと思うんだけど、心が揺さぶられるんだよね。大きくドーンとやられるわけじゃなくて、心地よい小さな振動が続くようなやつね。60〜80kmの巡行が心地よいロイヤルエンフィールドのようにね。(誰かのブログに書いてあった。出典元、失念。)
Rへ
これ、君は何歳の時に読んだのかな?
僕は、もっと若い時に読めばよかったと思ったよ。
今だから抱ける気持ちでもあるんだけれど。
それでは、また。
GSX−Rの乗りにくかったタンデムシートが懐かしいです。
読んでくれてありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
ドリー