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友人たちに、読んだ本の紹介。ときどき、音楽も。というかほとんどただのログ

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後藤由紀子の家族のお弁当帖

二子玉の蔦屋でお弁当本を読み漁り、一番リアリティがあったので購入しました。

ただ、一冊しかないうえに状態が悪かったのでamazonで注文しました。残念。

 

後藤由紀子の家族のお弁当帖 (正しく暮らすシリーズ)

後藤由紀子の家族のお弁当帖 (正しく暮らすシリーズ)

 

 

小学校に入学し、給食の提供が開始されるまで、子供はお弁当を持参し、学童でお弁当を食べます。厳密なことを言えば、学童生活は入学式より前に開始されており、およそ10日間ほどお弁当生活。

いきなりのお弁当づくり11連発。

こっちにお弁当記録を。 

お弁当 カテゴリーの記事一覧 - 子供たち LIFE AND KIDS

 

この後藤由紀子さんという人のキッチンは、別の雑誌かキッチン本で見たことがあった。ああいうものに乗っている人は業界内で声をかけるからだろう。料理研究家などは特に。

この著者は、家族四人のお弁当を日々作り続けているママさん。家族四人の近影まで。これがまたリアリティがあるんだ。よそ行きの格好を全くしていないのがグっとくる。halという雑貨屋を営んでいてそれが有名なんだとか。静岡県でこじんまりとやっている雑貨店が人気店ってすごいですね。メディアに特集されたのかな?一点一点いいものを選んでいるっぽいです。

姿勢とかスタイルとか、なんか刺激になってなんどもめくっている。けれどお弁当のメニュー自体は全く参考にしていない。それでいいんだと思う。そういう風に役立つっていうのがお弁当本としては素晴らしいんじゃないでしょうか。

だってその家族ごとに食べ物の好みは違うから。この本の家族もそうなんだけど、家族ごとどころか、家族のなかでも人数分の好みの違いがあるわけで。

 

この本から地味だけど一番影響を受けたのは、毎日お弁当の設計図を書いているんだというコラム。素直に真似してみたのだが、これがあるとないとでは、全然違うと思う。

朝起きぬけのくっそ眠い状態で、大急ぎで作らねばならないお弁当。
一分一秒の戦いなのだ。だから、ゴールを示す設計図はとても役に立つのだった。

四季に分けたお弁当紹介の間にコラムがいくつもあって、なかなかよかったです。

上記した設計図もしかり、タイムスケジュールだったり、一週間のスケジュールだったり(お買い物とかも含めて)、食材の紹介だったり、道具の紹介も。100円ショップのものから有次の菜箸まで。

最後は、息子さんが高校を卒業するため、息子さんへの最後のお弁当で締めくくられています。(娘さんがいらっしゃるため、お弁当作りは終わらないようです。旦那さんもお弁当ですし。)

ひとり暮らしを始める息子に持たせたいものというコラムもよろしいです。

わたくしも欲しいと思ったのは石川漆宝堂の漆椀。これ、高台がないのです。高台って洗い物をして水切りカゴにおいても絶対に水が溜まるから大っ嫌いな部分。それが無いお椀があったらなと思っていました。ただ、わたくしには高くて買うのは見送り。半永久的に。

あとはJICONの白磁菊皿は非常に気になります。均整のとれた安定したシンプルなデザイが最高な気配。

そしてまたまた出た出たカイボイスンのカトラリー。ケンタロウもカイボイスン派だし、ここにまた出てきたー。久々にカイボイスン増やしたい熱が加熱しそうです。でもやっぱりそろえるとなると高い。そしてカイボイスンは我が家では全然出番がないナイフの形状がダントツにかわいいですね。ほしいです。子供のカトラリー(ナイフはない)大人のスプーンだけ我が家はカイボイスンです。

お弁当作りの参考と、モチベーションアップのために買ったのに、結局最終的には、物で盛り上がる自分。

モノが好きすぎ。

そういえば、食材の紹介ページの海苔について「お店で並んでいるなかでなるべく高いものを購入。数百円の差で味が全然違います。」っていうフレーズが頭にこびりついて困ります。確かに、海苔ってぜんぜん違いますよね。

この前、ご近所からいただいたという海苔を実家から貰ってきたのですが、普段食べている海苔と全然違ったし。もうあの海苔、ないし。今の我が家は風味がないチープな海苔。。。

 

ではまた。