書籍履歴

書籍履歴 BOOKS I'VE READ

友人たちに、読んだ本の紹介。ときどき、音楽も。というかほとんどただのログ

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100歳老人

いいふざけっぷり。

歴史上の人物ちゃかしすぎでうけた。

 

窓から逃げた100歳老人

窓から逃げた100歳老人

 

 

何年か前のホワイトデーだったと思う。
欲しいものを聞いてみたところ、本というこたえだった。
せっかくなので、自分では買わないけど好みから大きく逸脱することもなく、楽しめそうな本にしようと考えた。

武蔵小杉の紀伊國屋で探した。(このショッピングタイムが楽しかった)
始まりの数ページが面白そうだったのと紙質が心地よかったのが決め手。

結果的にはなかなか読んでもらえなかったので、ハートを掴める本ではなかったみたい、残念。

しかし最近になって読んでみたら自分はかなり面白かった。

もうちょっと人生バカにしてユーモラスに生きなきゃ、と悪影響を受ける、など。

 

映画化もされてます

 

 

本谷有希子 6連発

一気に読みまして。

もうどれがどれだか分かんなくなっちゃったけどどれよんでも、好きな人は全部読めるし、苦手な人は一冊も読めないと思う。

あと、どれもサクっと読めた。
脚本をやってる人だからか、文がシンプルなんだと思う。 

サクっと読めちゃうのに、それなりに話の展開を楽しんだなあ感がある。ジョン・アービングに慣れている人からすると一瞬で終わる。

 

とりあえず、頭おかしい系のやつなんだけど、自分的には10代の人並みにやんちゃっっぽかった時期を思い出す。井の頭通りとか環八とか、どうかんがえても著者は世田谷区に住んでいるよね。杉並区かもしんないけど。まあ、あのへん。

10代の頃よく遊んだり、過ごしたり、通過したりした場所がいっぱいでてくる感じ。

それとこの人の頭おかしい話とか躍動感がリンクする。

 

時々、安部公房系のエッセンスを感じるので、安部公房が苦手な友人が進めてくれたことが不思議である。


安部公房 ・渡邊格 対談完全版

生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)

生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)

 

 

 

あの子の考えることは変 (講談社文庫)
 

 

 

ぜつぼう

ぜつぼう

 

 

 これは、永作博美が主演した舞台。これはイマイチだったな。「舞台をみてみたいな」とは思わなかった。

幸せ最高ありがとうマジで!

幸せ最高ありがとうマジで!

 

 

 

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

 

 

嵐のピクニック (講談社文庫)

嵐のピクニック (講談社文庫)

 

 

後藤由紀子の家族のお弁当帖

二子玉の蔦屋でお弁当本を読み漁り、一番リアリティがあったので購入しました。

ただ、一冊しかないうえに状態が悪かったのでamazonで注文しました。残念。

 

後藤由紀子の家族のお弁当帖 (正しく暮らすシリーズ)

後藤由紀子の家族のお弁当帖 (正しく暮らすシリーズ)

 

 

小学校に入学し、給食の提供が開始されるまで、子供はお弁当を持参し、学童でお弁当を食べます。厳密なことを言えば、学童生活は入学式より前に開始されており、およそ10日間ほどお弁当生活。

いきなりのお弁当づくり11連発。

こっちにお弁当記録を。 

お弁当 カテゴリーの記事一覧 - 子供たち LIFE AND KIDS

 

この後藤由紀子さんという人のキッチンは、別の雑誌かキッチン本で見たことがあった。ああいうものに乗っている人は業界内で声をかけるからだろう。料理研究家などは特に。

この著者は、家族四人のお弁当を日々作り続けているママさん。家族四人の近影まで。これがまたリアリティがあるんだ。よそ行きの格好を全くしていないのがグっとくる。halという雑貨屋を営んでいてそれが有名なんだとか。静岡県でこじんまりとやっている雑貨店が人気店ってすごいですね。メディアに特集されたのかな?一点一点いいものを選んでいるっぽいです。

姿勢とかスタイルとか、なんか刺激になってなんどもめくっている。けれどお弁当のメニュー自体は全く参考にしていない。それでいいんだと思う。そういう風に役立つっていうのがお弁当本としては素晴らしいんじゃないでしょうか。

だってその家族ごとに食べ物の好みは違うから。この本の家族もそうなんだけど、家族ごとどころか、家族のなかでも人数分の好みの違いがあるわけで。

 

この本から地味だけど一番影響を受けたのは、毎日お弁当の設計図を書いているんだというコラム。素直に真似してみたのだが、これがあるとないとでは、全然違うと思う。

朝起きぬけのくっそ眠い状態で、大急ぎで作らねばならないお弁当。
一分一秒の戦いなのだ。だから、ゴールを示す設計図はとても役に立つのだった。

四季に分けたお弁当紹介の間にコラムがいくつもあって、なかなかよかったです。

上記した設計図もしかり、タイムスケジュールだったり、一週間のスケジュールだったり(お買い物とかも含めて)、食材の紹介だったり、道具の紹介も。100円ショップのものから有次の菜箸まで。

最後は、息子さんが高校を卒業するため、息子さんへの最後のお弁当で締めくくられています。(娘さんがいらっしゃるため、お弁当作りは終わらないようです。旦那さんもお弁当ですし。)

ひとり暮らしを始める息子に持たせたいものというコラムもよろしいです。

わたくしも欲しいと思ったのは石川漆宝堂の漆椀。これ、高台がないのです。高台って洗い物をして水切りカゴにおいても絶対に水が溜まるから大っ嫌いな部分。それが無いお椀があったらなと思っていました。ただ、わたくしには高くて買うのは見送り。半永久的に。

あとはJICONの白磁菊皿は非常に気になります。均整のとれた安定したシンプルなデザイが最高な気配。

そしてまたまた出た出たカイボイスンのカトラリー。ケンタロウもカイボイスン派だし、ここにまた出てきたー。久々にカイボイスン増やしたい熱が加熱しそうです。でもやっぱりそろえるとなると高い。そしてカイボイスンは我が家では全然出番がないナイフの形状がダントツにかわいいですね。ほしいです。子供のカトラリー(ナイフはない)大人のスプーンだけ我が家はカイボイスンです。

お弁当作りの参考と、モチベーションアップのために買ったのに、結局最終的には、物で盛り上がる自分。

モノが好きすぎ。

そういえば、食材の紹介ページの海苔について「お店で並んでいるなかでなるべく高いものを購入。数百円の差で味が全然違います。」っていうフレーズが頭にこびりついて困ります。確かに、海苔ってぜんぜん違いますよね。

この前、ご近所からいただいたという海苔を実家から貰ってきたのですが、普段食べている海苔と全然違ったし。もうあの海苔、ないし。今の我が家は風味がないチープな海苔。。。

 

ではまた。

 

残念な日々 ディミトリフェルフルスト

 なかなかよかった。

ヨーロッパの無産階級のだめだめのはちゃめちゃな家族と幼少期を過ごした主人公。

今は物書きになっていて、当時を思い出す話。それから現在のことも。

残念な日々 (新潮クレスト・ブックス)

残念な日々 (新潮クレスト・ブックス)

 

読んでいて登場自分物たちのビジュアルは、映画のスナッチを思い浮かべた。そんなワールドな小説。 

ベルギーのオランダ語圏らしい。

ベルギーの人の生活はまったく想像がつかないが、世界のどこでも人の価値観は同じなんだなと思うことがたくさんあって面白かった。

ゆっくりと人に勧められるような文章を考えたいけど今の私にはそのパワーはない。

だけど、これを翻訳しようって思ったことや実現した労力と熱意のことを考えると稚拙ながらもブログに記録して、一人でもいいから目に触れさせてあげたいと思った。なんか、そう思った。翻訳本はいくつも読んでいるけれど、なぜかこの小説と訳者あとがきを読んだあとはそう思った。

これを一旦下書き保存して、もっと内容をふくらませてから、、、ということをすると半年か一年か、寝かされてしまうので、ぽちっと公開ボタンを押してしまおう。

現代アメリカ

 いい本だった。色んな分野について、いい具合にまとまっていて一家に一冊あってもいいかもしれない。

パラパラ好きな時に好きなセクションだけ読んでもOKなところがいい。

日米比較っていう言葉はそんなに意識しないで読んだ方がいいと思った。知っているようで知らないようなアメリカという我々がけっこう影響を受けている国のベーシックな部分を勉強できる。

現代アメリカ 日米比較のなかで読む (ワードマップ)

現代アメリカ 日米比較のなかで読む (ワードマップ)

 

 いろいろ書いてる時間ないので読んだ記録としてUPします。

おしまい。

 

ケンタロウと秘密の料理道具箱

これは、思いの外良かった。
少なくとも、モノ好きの男心(ただし料理をする男の)はかなりくすぐると思う。

同時期に買った某モデルの山ガールの道具の本は、本当に内容が薄くてがっくりしたけど、これは違う。(山ガールの本。中古が1円に下がるまで待ってから買ってよかった~。)

ケンタロウと秘密の料理道具箱 (集英社be文庫)

ケンタロウと秘密の料理道具箱 (集英社be文庫)

 

 16章まであって、1章ずつテーマの道具を紹介している本。間にちょびっとコラムもはさみつつ。

この方、エッセイが、文章が、上手。構成がうまいしテンポもよくて、楽しく読める。姿勢が一貫しているし。

 

第一章から包丁ではじまるんだけど、いいよね。まあ、残念なことに包丁は持っているから滅多なことがないと買わないと思うけど、吉實はお母さんから教えてもらったんだって。お母さんのことカツヨって書いてあります。カツヨだからね、カツヨだよね。

 

かね惣(かねそう)

こちらはオン・ラインショップとして整ったサイト。

浅草老舗の刃物店。和包丁等の包丁販売 【かね惣】

 

吉實

こちらは、あまり手の入っていない渋いサイト。これはこれで逆に惹かれるよね。

吉實/本焼料理庖丁各種

 

ル・クルーゼの章では、フランスの工場に行って買いまくった話とか面白い。日本に入ってない色とかあるようで。でもル・クルーゼはいいよね。2006年の本だから、もうけっこう日本に入ってきてて店舗とかもあったと思う。

あと、ゆき平鍋使わないんだって。おもしろい。

僕は、ゆき平鍋大好きです。一個しか持ってないけれど色んな大きさを増やしたいです。お湯がすぐ沸くから大好き。形も見た目も好き。今もっているのは、京都の有次で買ったやつだけど、次は仔犬印のゆき平を買ってみたいと思っています。

 

とにかく、この本は、買って損はないぜ。

ちょっとした合間にパラパラ読んで楽しいし、物欲が刺激される!

かっぱ橋道具街に行きたくなるぜ!

 

 

ピギー・スニードを救う話 John Irving Collection 1989-1998 "Trying To Save Piggy Sneed" ジョン・アービング 小川高義・訳

ジョン・アービングには珍しい、短編集です。(珍しいのか、これだけなのか?)
胃カメラの麻酔から覚めきらずにボンヤリしている中、お互いジョン・アービングが好きだということが分かって後輩のTちゃんが教えてくれた本です。

 

ピギー・スニードを救う話 (John Irving collection 1989-1998)

ピギー・スニードを救う話 (John Irving collection 1989-1998)

 

 

短編だからね、短いよ!
つまり、うぉぉーアービングの本読み終わったぜー!っていうあの感じは得られませんが、かといってアービング色がないかといえばそうではなく、凝縮されていたり、一端がうかがえたりして、それなりに面白かったです。

ただ、アービングの導入としては僕は勧めないかなあ。訳者あとがきでは、初めてアービングを読む人に雰囲気を知るのにいいって書いてあったけど、僕はアービングが好きだから面白いんじゃないかと思いました。だって初めて読むならやっぱりいきなり超ぶ厚いやつを読んでもらわないと、真骨頂は味わえないわけで。

ピギー・スニードを救う話

これはメモワールである。だが(まともな想像力をそなえた作家から見れば)どんなメモワールにも嘘がある。

なんつって始まるいい感じの話。ばーちゃんと、醜い顔のピギー・スニードが出てくる子供の頃の本当の想い出のような話。

インテリア空間

結婚とか医者の仕事とか家の購入と隣人と木、とか。

もうすぐアイオワ

離婚しそうなボルボに乗ってるおっさんの話。(あ、おっさんじゃないのかもしれないけど、おっさんの印象)

疲れた王国

僕はこの短編集において、これが一番アービングの世界の凝縮版だと思う。女子校育ちっぽい登場人物とか、レスリング技とかバイクとか話が展開する舞台の狭さとか(←世界中を移動するストーリーはあるけどアービングの小説はいつも移動していない印象がある。移動しても、移動した先の狭いエリアでの話な気がする)

ブレンバーの激論

これが一番好き。10ページしかないからほんとに短い。
飲み会に参加した夫婦の話。主に、妻の視線から書かれている。

ひとの夢

つまんなかった。寝る場所によって、その家具をよく使ってた人になる夢を見る、という話。それが母親で...みたいな。

ペンション・グリルパルツァー

熊、出ます!ガープの世界の細かいこと忘れちゃったけど、この話はガープの世界と関係あるっぽい。

小説の王様

ディケンズ論でございます。アービングは、ディケンズ好きらしい。(分かる気はする)とりあえず、大いなる遺産 を読み直したくなります。

映画は冒頭のロバート・デ・ニーロの怖い感じと、グィネス・パルトロウがエロかった記憶しかありません。すみません。