書籍履歴

書籍履歴 BOOKS I'VE READ

友人たちに、読んだ本の紹介。ときどき、音楽も。というかほとんどただのログ

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小説

すべて真夜中の恋人たち 川上未映子

黄色い家の作者だったかどうか、名前は覚えてなかったんだけど、読み始めたらすぐにわかった。 黄色い家ほどにはのめり込まなかったけれど一気に読んだ、インフルエンザの残滓を感じながら。 村上龍の影響をとても受けているんじゃないかなって思いながら読…

黄色い家 川上未映子

面白かった。 この作家の作品は、初めて読んだ。人物像の緻密な設定と描写の力があった。 読んでいて、「あれこの人たぶん同世代だわ。」と感じるものがあり、実際にそうだった。 村上龍の小説のようなリズム感があった。 場面が変わることはたいして重要で…

アンジュと頭獅王 吉田修一

アンジュと頭獅王 作者:修一, 吉田 小学館 Amazon なんやようわからん、ずっと昔の文体で書かれた説話みたいなんが途中から現代の物が半端に混じってきて清く生きなさいって話なのか高貴な人は高貴な扱いをされるよっていう話なのか。 説教集 説教節 山椒太…

掃除婦のための手引書 ルシア・ベルリン

勘で買ったやつ 掃除婦のための手引き書 ――ルシア・ベルリン作品集 (講談社文庫) 作者:ルシア・ベルリン 講談社 Amazon ポールオースターの何かを買おうと思ってアマゾンを見ていたら、ビビビビっとくるものがあって即書いしたやつ。 予想どおりの雰囲気もあ…

面白くて驚いた ハリーポッター 賢者の石 

スティーブンキングの本で、褒められていたので読んでみたのだが、一気にのめり込んでしまって、驚いた。映画版をまともに観たことすらない。でも何故だかチラチラ観たことはあって、ハリーポッターとかハーマイオニーとかハグリッドとかダンブルドアという…

面白くて驚いた ハリーポッター 賢者の石 

スティーブンキングの本で、褒められていたので読んでみたのだが、一気にのめり込んでしまって、驚いた。映画版をまともに観たことすらない。でも何故だかチラチラ観たことはあって、ハリーポッターとかハーマイオニーとかハグリッドとかダンブルドアという…

『忘れられた巨人』カズオ イシグロ

カズオイシグロ作品のなかでは、一番、読めた作品でした。 イギリスの物語の全体に流れている雰囲気がこの作品にも漏れずに集約されていました。 忘れられた巨人 作者:カズオ イシグロ 早川書房 Amazon とりあえず、ファンタジーの雰囲気は全体的に似ている…

わたしを離さないで カズオ・イシグロ

面白いのと、途中でやめちゃうのと別れるカズオ・イシグロの小説。 これは、面白かった方の作品。 ちょっと非現実っぽいような謎めいているような話の方が面白いのかも。 前半(?)とにかく、読みながら、『約束のネバーランド』を思い出した。 ジャンプコ…

浮世の画家 カズオイシグロ

浮世の画家〔新版〕 (ハヤカワepi文庫) 作者:カズオ イシグロ 早川書房 Amazon どうも、カズオイシグロに関しては、面白いのと面白くないのがある。これは、途中で断念。 面白い物をまだこのブログに記録してないのだが…

二冊出てきた… 『心はあなたのもとに』村上龍

片付けをしていたら、二冊出てきて驚きました。 しかも両方とも何やら付箋をペタペタと貼っているので、それぞれ読んだのでしょうね。 やれやれ まあ、いい話なんですけどね。 村上龍の闘いとかSFとかが出てこない方の類の小説です。 かといってセックスとド…

夜想曲集・カズオイシグロ

カズオイシグロ 、初読み。 短編集。 夜想曲集 (ハヤカワepi文庫) 作者:カズオ・イシグロ,土屋 政雄 早川書房 Amazon どうやら読み終わってから知ったのですが、短編は珍しいようです。 全般的に音楽(ミュージシャン)が登場する短編集で、いずれもミュージ…

この本片手に講義ができそう/『創作の極意と掟』筒井康隆

筒井康隆の本を何か読んでみようと思いアマゾンで物色しているうちにどれが良いか分からなくなり、小説ではないこの本を選びました。 ヤフーのインタービュー記事を読み、書斎?が日本家屋で素敵で、非常に好感を持ち、著者への興味が沸きました。もともと、…

タイニーストーリーズ

買ったのは、単行本なのでジャケットのデザインが違いますが。 タイニーストーリーズ (文春文庫) 作者: 山田詠美 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2013/04/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る ごめんなさいブックオフで買いました。 し…

歌うクジラ 村上龍

今週のお題「読書の秋」 すげーよかった。 村上龍の小説には何種類か系統があるけど、これはちょいFSの冒険系の場所がどんどんかわって色んな人と出会って話がどんどん展開していくタイプのやつ。 発売当時、自分に余裕がなさすぎて人生で一番小説から距離が…

博士の愛した数式 ・ 小川洋子

題名のせいで、10年くらい読まなかった。 細い線で描かれた8等身の女性向けの漫画みたいな印象で、ちょっと「いま、博士の愛した数式読んでるんだ」って言いづらい、みたいな。 結果的には面白かったけど。他の小川洋子作品を読んでいたからこそやっと手…

なめらかで熱くて甘苦しくて 単行本 / 川上弘美

途中でリタイヤしました。 なんか読めなかった。 あ、名前知ってる。と思ってジャケットに惹かれて読んでみたけど、読み始めてみると「あれー?おかしいなあ、なんか違うなあ。 この人読んだことあったはずなんだけどなあ。読むのつらいなー。」とか思いなが…

塩壺の匙 / 車谷長吉

なかなかディープでした。 塩壷の匙 (新潮文庫) 作者: 車谷長吉 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1995/10/30 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 47回 この商品を含むブログ (55件) を見る 山田詠美の対談集『顰蹙文学カフェ』で知って読んでみたのよ。顰…

サーカスの息子 ジョン・アーヴィング

サーカスの息子〈上〉 (新潮文庫) 作者: ジョンアーヴィング,John Irving,岸本佐知子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2008/11/27 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (27件) を見る 自分としては神秘大通りを読んだ流れでの本…

シャーロットのおくりもの

たしかに、一家に一冊あってもいいかもしれない。 子供の頃に、なぜ出会わなかったかな。 シャーロットのおくりもの 作者: E.B.ホワイト,ガースウイリアムズ,E.B. White,Garth Williams,さくまゆみこ 出版社/メーカー: あすなろ書房 発売日: 2001/02/10 メデ…

神秘大通り ジョン・アーヴィング

まだまだこんなに素晴らしい小説を書き続けられるのは素晴らしいですね。 ちょっと実態のないようなあるような不思議な存在が登場するのって、アーヴィングの小説にあったかな? サーカスの話がけっこう出てくるので、まだ読んでいなかった「サーカスの息子…

ことり 小川洋子

友人Rのママが最近読んだよと教えてくれたので読んでみました。 割と一気に読み終えたので、世界に引き込まれる力はあったのかなと思います。 こういう小説って、書かれていることの何倍もとりのことを調べて勉強しているんだろうなあ。とりそのものがテーマ…

キャッチ22 / ジョーゼフヘラー

断念しました 100ページくらいで。 妻が読んでいて、パラっとめくって面白そうだったので自分も読もうとしたら 「わたしは、全然だめだった。」 「え、ほんと。なんか面白そうな雰囲気あるけど。」 ということで読み始めたけど、断念。 第二次世界大戦の兵隊…

あの川のほとりで 下 ジョン・アーヴィング

2回泣いた 厳密には、抑えたので、泣いたというより涙が滲んだという程度だが。一人きりの環境で読んでいたらもっと泣いたと思う。 アーヴィングの小説で、泣いたことはあったっけなあ? この『あの川のほとりで』の下巻は、上巻に増して、ブログで読んだこ…

あの川のほとりで 上

ジョン・アービングの小説の まったくぶれないのは、相も変わらず読み始めの数十ページないしは百ページくらいが読みづらいこと! そして、ある点を過ぎると急激に面白くなってのめりこんでしまうこと。 すごい一貫性 本当は、ノッてきたところで、冒頭に戻…

100歳老人

いいふざけっぷり。 歴史上の人物ちゃかしすぎでうけた。 窓から逃げた100歳老人 作者: Jonas Jonasson,ヨナスヨナソン,柳瀬尚紀 出版社/メーカー: 西村書店 発売日: 2014/06/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (17件) を見る 何年か前のホワイトデ…

本谷有希子 6連発

一気に読みまして。 もうどれがどれだか分かんなくなっちゃったけどどれよんでも、好きな人は全部読めるし、苦手な人は一冊も読めないと思う。 あと、どれもサクっと読めた。脚本をやってる人だからか、文がシンプルなんだと思う。 サクっと読めちゃうのに、…

残念な日々 ディミトリフェルフルスト

なかなかよかった。 ヨーロッパの無産階級のだめだめのはちゃめちゃな家族と幼少期を過ごした主人公。 今は物書きになっていて、当時を思い出す話。それから現在のことも。 残念な日々 (新潮クレスト・ブックス) 作者: ディミトリフェルフルスト,Dimitri Ver…

ピギー・スニードを救う話 John Irving Collection 1989-1998 "Trying To Save Piggy Sneed" ジョン・アービング 小川高義・訳

ジョン・アービングには珍しい、短編集です。(珍しいのか、これだけなのか?)胃カメラの麻酔から覚めきらずにボンヤリしている中、お互いジョン・アービングが好きだということが分かって後輩のTちゃんが教えてくれた本です。 ピギー・スニードを救う話 (J…

『シカゴ育ち』 スチュアート・ダイベック 訳:柴田元幸

アメリカ・シカゴ出身の小説家の短編集です。 エドワードホッパーの「ナイト ホークス」という絵を知らない人は、チェックしてから読むとよろしいでしょう。 夜鷹という小説の『時間つぶし』という章で、主人公がシカゴ美術館の絵を見て回るのです。たとえば…

『火を熾す』 ジャック・ロンドン

まじ、いい。 一家に一冊。 100年以上前の小説とは思えない普遍性を感じる。それこそ芸術だよね。 いつものことだけど、いい本を紹介したいのに、あんまりうまく書けないや。 内容に触れるのもあれだし。 ちなみにこれ、短編集です。 冒頭の「火を熾す」の読…