書籍履歴

書籍履歴 BOOKS I'VE READ

友人たちに、読んだ本の紹介。ときどき、音楽も。というかほとんどただのログ

follow us in feedly

砂糖の世界史

ジュニア新書ですけど、とても面白かったです。 

まったく、砂糖の製造と奴隷ビジネスが直結してたなんて知りませんでした。砂糖はスタートからして恐ろしい。

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

 

 なんつーかそんなにだらだらと書く内容はないんだけど、学校で世界史をちゃんとお勉強していなかったから色々新鮮だったり、世の中のことが色々分かってきてから読む面白さもありました。

何で読んだかって?
砂糖をなるべく避ける生活を実践しているので、なんとなくそういう類の情報が目に入ってくるんですよね。それで、買った本です。ほら、今の時代、カチカチクリックしているうちに、あなたのへのおすすめですとかって出てくるでしょう。うっとおしいくらいに。

1996年に出版された本ですけど、これからは砂糖にとってかわって人工甘味料がって書いてありまして、2015年現在、人工甘味料だらけですからその通りですね。ただ、ピークじゃないかもしれない。人工甘味料の害もずい分、見聞きする時代になっているので。

この本を読む限りでは、イギリス人が特に砂糖にハマったみたいです。紅茶とセットで。

フランスは、コーヒー主体でお砂糖が余ってたけど、関税を高くしていたから云々、とか砂糖と政治、砂糖と文化って具合に分かりやすく書かれていました。

本書では詳しく書かれていなかったけれども、カリブ海の色んな国へ奴隷が連れてこられてサトウキビの栽培と砂糖の精製をさせられるんだけど、そもそもその人たちは、アフリカで奴隷ビジネスをやっている人達に売られたと書いてあるんです。

ヨーローッパの人が、人をさらっていったような形をイメージしていたんだけど、「奴隷狩り」っていってアフリカ人がアフリカ人を狩って、欧州人に売りつけたようなので、ソコが私は一番恐ろしかった。

わーっと侵略して征服した地の人々を攫っていったのかと思っていました。

 

砂糖を避ける生活を続けているなかで、時々うっかりと甘いものを摂取してしまうんです。
魔が差すということです。
たとえば、カルディ・コーヒーファームっていう名前のチェーン店の入り口で配布している甘~い甘~いコーヒーです。あれを手にとってクイっとやってしまった時に悟りました。

砂糖は、美味しいのではなく、気持ちいいのだと。

たしかツイッターに書きましたが、もう気分は、Gary Oldmanです。
映画LEONで、薬物が入ったカプセルを齧り、アアアアンンンってなるあの瞬間です。
甘甘コーヒーをクイっと飲んだ瞬間に、このシーンを思い出しました。
せっかちなあなたは、1:50くらいからご覧あれ。


Gary Oldman as Norman Stansfield in Leon - YouTube

今観ると、けっこう若いですね。

ではまた。

ありがとう。

Ciao!!

UA  KABA

どうでもいい話なんだけど、顔とその輪郭に出るタイプの太っちょっているじゃない。体も太ってはいるけど、まだそこまで顔は太らなくてもいいんじゃないかって感じがするんだけど、顔がパンパンで顎の輪郭がないタイプの。
他に、客が1人しかいないような空いている吉野家の店員がそれだったんだ。(ここの吉野家は、いつも味がしみていて肉も柔らかいから、いつも空いていて深く煮込まれているのかもしれない)

そういう人って、何をするにも辛そうで、いかにも細かい作業ができない雰囲気が漂っているでしょ。身体的にやりづらいのはもちろんのこと、精神的にも細かい作業ができない感じの、いまにも「ワー!」ってなっちゃいそうな、ギリギリのとこで生きてる感じの。

そういう店員だったの。「あー。汁をちゃんときらないでつゆだくにしちゃうかもなー。つゆだく要らないんだけど。」って、思いながら待ってたの。そしたら案の定、つゆだくどころか、つゆだくだくよ。
「あーあー、こんなの出すならお味噌汁頼まなかったのに。塩分取りすぎじゃん。しょっぱくて汁いらないじゃん。」って思ったんだけど、よく見たら、お肉どっさりだったんだ。いろんな意味で高見盛か!って。

全てがめんどくせーんだな。肉を規定量ですくうのも、汁を切るのも。

なんかわかんないけど、お店を出て、この記事の冒頭に書こうって思ったんだ。

汁は過剰だったけど、お肉はお得だったよって話。

ただ、それだけ。

それで、CDなんだけど、

下書きのままずーっと放置してました。吉野家の一件のおかげでUPですわ。

ジャケに惹かれて、視聴してすぐ買ったの。久々にUA聴いたけど良かった。英語で歌ってる歌はぜんぜん良くなかったけど。この人の英語、なんかちょっと変なんだよね。いわゆる日本人的な下手さとはまた違う気がする。

KABA

KABA

 

 何しろおすすめは、3曲目の「きっといえる」でして、ドラムがやばいです。びんびんくるよ。近所に住んでたらすぐ聴かせるんだけどなあ。誰かに聴かせたいなあ。

2曲目の夜空の誓いは、元ネタのHISってアルバムを子供の頃さんざん聴いたから、感慨深かった。忌野清志郎坂本冬美細野晴臣が出したアルバムで、今回のカバーでは細野晴臣が参加してるってのがまたよろしいね。歌は甲本ヒロト

あと、英語の歌は、No Surprisesはよかった。曲がいいんだね。RadioHead好きだし。Radio Head好きになったきっかけの曲だし。反応しちゃうよね。40手前ってそういう年齢なのかな。


Radiohead - No Surprises - YouTube

 

★コールドスナップはとっくに読みました。すぐに、読んじゃった。

短編の良さを見出した 『いずれは死ぬ身』

くすぶり消えかけていた「小説が好きだなあ」という炎が1年くらいかけて息を吹き返してきて、いよいよメラメラメラメラと立ちのぼってきた感じがします。 

いずれは死ぬ身

いずれは死ぬ身

 

作者の柴田氏が翻訳した色んな作家の作品のオムニバスです。 友人が貸してくれました。
スチュアート・ダイベックトム・ジョーンズが特に良いよ、ということで。

今まで、短編集を好んで選んだことがなかったんだけど、良いです!
今の自分じゃなければ、この感覚は無いし、この短編集が良質だったということもありますが。限られた時間の中で、一日一作という感じで読み切れてとても良いんです。寝る前に読めれば幸せ。

精神状態がクソだったところに、「まだこの年になっても初めて出会う小説にこんなにわくわくできるんだ」ということで生きる希望が湧いてきました。

一作ずつ、ちょこちょこっとメモったので書きます。

ペーパーランタン Paper Lantern / スチュアート・ダイベック

借りてすぐ、フライング的に2ページほど目を通した。それだけで、「あ。これは、間違いなく好き。」すっごくわくわくした。文体がすごく好きだった。

・気に入ったフレーズ

「空腹を焼く熱いお茶」

「ここでは肉体のみならず、想像力も滋養を受けずにはいない。」

是非とも、他の作品を読みたい。

ジャンキーのクリスマス The Junky's Christmas / ウィリアム・バロウズ

 すごく良かった。あれ?こんな良かったっけ?
裸のランチは、読んだはずだけど記憶に残っていない。どうやら、ほっこりする話は珍しいみたい。この話が良かったからといって裸のランチが良いとは限らないがもう一度読んでみようと思う。

青いケシ Blue Poppies / ジェーン・ガーダム

自分はお目にかかったことないけど、こういう変わった怖い人との間でちょっとしたエピソードが生まれることってありそうだ。あの時のあれ、なんでそうなっちゃったんだろう。

冬のはじまる日 First Day of Winter / プリーズ D'J パンケーク

リアリティある1家族の話。映画にもできそうだ。兄家族は家を出ちゃって弟が老親のめんどうをみてて、ぬけだせない話。他の話が読みたかったけれど翻訳は雑誌に掲載された物しかない。バックナンバーを取り寄せた。

スリ PickPocket / トム・ジョーンズ

最高だ! ハンパない!原書を読んでみたくなってアメリカから取り寄せた。発送はすぐだったが6週間もかかった! 英語は、読めない!雰囲気で読む!

友人によればこの人は短編しか書いていないらしい。元アマチュアボクサーで、海兵隊に入ったけど病気で除隊(癲癇?)して、コピーライターとか学校の用務員をしながら小説を書いた人。今は、執筆の手は止まっているとか?

血糖値とかインシュリンとかそんなことばっかり調べている時に読んだんだ。これを読んでオートミールを食べてみようという気になった。まだ、食べていない(買った)。そしてこの記事を下書き保存しているうちに遂に食べた。まずい!調理の仕方を研究しないと(水の量とか)このままでは無理。

舞城王太郎が翻訳したコールド・スナップも最高だった!

トム・ジョーンズで検索するとおっさんの歌手が出てくるけどそいつは違うぜ!

イモ掘りの日々 Casual Labour / ケン・スミス

正直、この話はしんどかった。
何を何に例えているのかよくわからなかった。
古典経済学とか、勉強していたらわかるのか?みたいな。

盗んだ子供 The Stolen  Child / クレア・ボイラン

面白くもつまらなくもなかった。子供を盗むんだけどやっぱりキツイやと思ってすぐ捨てたから川に落ちて、それを見捨てられなくて助ける話。盗まれた方は....

みんなの友だちグレゴールブラウン Good ol' Gregor Brown シコーリャック

スヌーピーの話とカフカの変身が合体したいたいな漫画。
別に、いらんと思った。

いずれは死ぬ身 Mortals / トバイアス・ウルフ

特に、なし。

遠い過去 The Distant Past / ウィリアム・トレヴァー

好き。
町のみんなと思想が違う、老いた兄妹が時間の経過と共に朽ち減っていく親の遺産で暮らしている話。
13ページの小説の中にすごく時間の流れがある。読みなおさなければいけない感じはある。情景が浮かぶ。

町のなかと、その向こうで、彼らは無害な変わり者と見られていた。

彼ら(主人公の兄妹)は何も変わらないんだけど、社会が変わることで彼らの無害さが変わってしまい、彼らも変わらざるを得なくなる。主人公が60代というのがまた良し。

人生クソなんだけどやっぱり死なないんだよね。
老人の貧乏ってほんとやだなあ。

強盗に遭った Robbed / エレン・カリー

特に、なし。

ブラックアウツ Blackouts / ポール・オースター

戯曲。特に、何も感じず。
小説『幽霊たち』の原形らしいが、読んだかな?記憶にない。
自分は、ポール・オースターが好きだと思い込んでいるだけでそんなに好きではないんじゃないだろうかという疑念が湧いた。

同郷人会 Landsmanshaft / メルヴィン・ジュールズ・ビュキート

これもよくわかんなかった。
向こうの宗教や習俗を理解しないと面白くないのかも。
宗教って、教義を理解することよりも、それぞれの地域や国の人々にとってその宗教がどういう存在なのかとか、どういう関わりをしているのかっていうことが重要なんだよね(教義抜きにはそれすらも理解できないとも思うし、それ抜きでも分かる部分もあると思う)、ということを実体験として理解した。

Cheap Noveltries ベン・カッチャー

この短編集に、まんがはいらん!全然よさもわからん!

あと何故これだけ邦題がない?

自転車スワッピング Swopping Bikes / アルフ・マクロラン

自転車のくだりは、描写含めて非常に面白かった。

主人公が、若い頃に挑戦した坂を下りながらお互いの自転車に乗り移った(Swopping Bikes)時の回想を読めば、自分の10代の頃の自転車トラブルも色々と思い出す。坂で二人乗りで盛大に転んでお腹で支えたTハンドルが曲がったこと、お腹にくっきりとついたハンドルの後と、自分の腹筋えらいと思ったこと。
信号機のBOXにぶつかったこと。
誤って寄ってしまい、速度が出た状態で柵につかまったらそこが支点となって大ゴケしたこと。
自転車の想い出抜きにしても良かった。

Aが 病気で死にそうなBのことを気遣ったりしながら色々ともんもんとするなか、Bは意外にひょうひょうとしていてあっさりと心配事が....

そういうことってあるよね。

準備、ほぼ完了 Ready,Almost Ready / リック・バス

ジョロ(釣り人、老人。)

観察者の目から書かれていることがプラスなのかもしれない。

ローテクで腕のある老人が成果をあげるという設定を決めた時点で80%くらい完成だったのかな。あとは、文章力と情景を書くための体験値かと。

最後だけ急に、老人が主格の文章になるんだよなあ。

フリン家の未来 The Future of the Flynes / アンドルーショーンガリア

ゼッンゼンオモシロクナカッタ

 

以上。

この本を読んでいる間の私は、こういうメモを残していた。

「願わくば一人がけのソファーが欲しい。深く体がしずみこむ、ひじかけのあるもの。」

それからこんなことを思っていた

「どこかのちょっと贅沢なホテルにこもって部屋から一歩も出ずにひたすら本を読んでいたい。」

どちらも、まだ実現していません。

 

坊主にしたい エッセンシャル思考

長髪をやめて中途半端な髪型にしたらストレスの塊になってしまったので、もう坊主しかないと思うのです。「坊主にしようと思うんだけど」「えー!やめなよぉ〜」と止められてしまいました。

さて、どうしよう。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

ありきたりの本のようでいて、自分は勉強になりました。

読んでいて、途中から「長髪を切るか、どうするか」というテーマがこの本で解決するのかな、などと思い始めました。トレードオフという言葉(概念?)をこの本で知りました。何かを捨てるかわりに、何かを得るみたいな意味だと思われます。

たとえば、長髪をやめたら短髪のストレスが発生する代わりに、シャンプーとドライヤーの時間と手間が削減できる。短髪のストレスを感じたとしても、一番重要なのは時間短縮であり、それを得るための断髪をしてトレードオフするんだからいいんだ、と。

また、この本のなかで紹介されているボトルネックが何かを考えろという点との複合技でいくと、日常生活の時間をいかに縮めるかということであり、長髪がボトルネックの一つだと考え、トレードオフボトルネック、両者の概念が相まって、その言葉の発するエネルギーがすべて髪の毛問題に集約してしまった形なのであります。

結果的には、ソレードオフ失敗の感が強すぎますが、そこは脇に置いておきます。
(髪が思うようにならない、整髪料代がかかる、1000円カットではろくな髪型にならないなど、寝癖がつく、みすぼらしくなった。)

606シェルビングシステム

それから、順調に物欲が拡張されました。BrownとVitoesで活躍した(Vitoesでは今も)ディター・ラムスという人が「より少なく、しかしより良く。」という言葉とともに紹介されているのですが、606シェルビングシステムについて調べたら、これがなかなかよろしくて。

606シェルビングシステム もいいんですが、 621サイドテーブル を見てみたい。触ってみたい。
素敵な本棚とともに生活がしたいんです。特に、 家屋と一体化している本棚にしたいという感覚があったので606はけっこうそそられます。今、「いつ引っ越すかわかんないし」という気持ちが根底にあるがために本棚のない生活をしていてそれがけっこうなマイナスポイントなので。これ、どんぐらい壁に穴空いちゃうんだろう。

blogはいったん下書き保存して、髪を切ってきました。この一ヶ月で3回目。バカです。
こんどは、1000円カットみたいなところではなくて普通の美容院へ。初めて利用するお店。
こんどは、まあなんとか一ヶ月は我慢できそうです。坊主はやめました。家の人が、嫌だっていってるのにやらないほうがいいかなと思って。結果としては坊主にしたいという思いは消えませんでしたが。

子供にもう少し手がかからなくなったら、絶対ロングに戻します。
ロングになるための、長い長い道のりといくつもの峠を越える労力は、一番欲しい形が手に入るための過程なのだからすんなりと受け入れらます。これもまたトレードオフ

 

話は、変わりますが、本書のなかで、映画『二郎は鮨の夢を見る』という映画とその主人公、小野二郎の存在が紹介されています。(この本はつまりこうやって色んな人とか出来事とかをひっぱりだしまくって言いたいことを表現を変えて繰り返すタイプのやつです)
この映画知らなかったのですが、すきやばし二郎の職人のドキュメンタリーらしく、あのオバマ大統領をもてなしたお寿司屋さんなわけです。

あーなんだ、欧米人に有名なお寿司屋さんだったのか!と、合点がいきました。

 

とりあえず、一度は、きゅうべえに行ってみたいドリーです、ごきげんようさようなら。

双頭のバビロン

ここまで繋げるのかというくらいに細かいことが次々と絡みあっていくし、情報量がすさまじかった。ちなみに、舞台はウィーンとアメリカ(シカゴとか)と上海で、登場人物もそこの人たち。日本人は出てこない。ジャンルはよくわからないけれど多分ミステリー。

双頭のバビロン

双頭のバビロン

 

 本を読む時間が全然なくて、図書館で「返したその場で借りる」を何度か繰り返してやっと読んだ。(さらに細かいことをいえば、貸し出し延長したうえで期限がきて、返しに行って即借りて、また期間延長して〜、、、)ネットで貸し出し延長ができる。インターネットって便利。

なんかねえ、blogに何を書こうとしても内容に触れちゃうんですよ。それで、触れちゃだめなんですよこれ。話しの途中のちょっとしたシーンについて語ってしまうと、そのもっともっと前の方に書かれていた出来事に意味が発生してしまうので。何となく気にせず読んだシーンが後になって話に絡んでくるのを事前に知らせてはこの小説の楽しみがなくなるわけです。よく言われるネタバレというのが、どこを切っても起こってしまうのです。

 

だから読み終わってからしばらく経つのだけど、更新せずにいました。

とりあえず、ウィーンが舞台で(これはネタバレにはならない)、しかもちょっと昔の戦時中のこととか関係してくるあたり、この本の前に読んでいたのが「熊を放つ」で、やっぱりあれも舞台がオーストリアなので、妙な感じでした。 

これは、ありがたいことに、人からすすめられて読んだ本で、自分の知らなかった世界。 本で交流できる人がいるってほんと幸せなこと。残念ながら僕はいつも受ける側で、自分からおすすめできるような本は知らないです。だって勧めてくれる人の読書量と質の高さが膨大なんだもの。

一度、「あなたも何か最近読んで面白かったものがあったら貸してちょうだい。」って友人のママンに言われてたまたまその時手元にあった「西の魔女が死んだ」っていう本を貸したら、「あんたこんな本読むならちゃんとこれこれこれこれ読みなさい」って、がっかりされたことがあります。あの時何を貸してくれたんだったか忘れたけれど、とにかくそういう失敗談もあります。

自分でも、あの時どうしてあんな本を持って行ったのか理解できないです。
教養のレベルの高さが桁違いな人に渡す本じゃないなんで分かるはずなのになあ、あの時の自分よ。

でもそういう体験ってすごく大事。
別のことで、最近考えていたんですけれど、
やっぱりネットで情報あさって、レビューばっかりみて、都合のいいとこだけ目で拾ってっていうのは価値観だったり目利きの質をあげるのには役にたたないんですよね。
リアルな関わりから生まれる広がりってすごいんだから。

そんな、全く期待にこたえられないような本を手渡したことがある私にだって、また別の時には(魔女の件からは数年たっている)「病床で読む物が尽きてしまったので、助けて!活字ならなんでもいいの!」といってメールを送ってくれたんですよ。

そうやって頼ってくれるっていうのは嬉しいし、ここでやっぱり「うおー!何持って行こうか!」って頭フル回転で少ない本のなかから引っ掻き回して選んでいくわけで、そういう体験って知恵もそうかもしれないけれど、自分としては感性に磨きをかけてくれる試練だと思うんです。試練っていうほど大げさじゃないけれど。
やっぱ、ちゃんと本に向き合っていないと、選べないし。

一方で、全然旅行とかしたことないし、経済的なレベルも全然違う私に対して、旅行のプラン(しかも急すぎる日程)のお願いをしてくる海外の知人には困ってしまいますけど。そんなことされても、私、成長できません。ネタを提供できる下地の作りようがないので。

私の場合、なるべく良いもの、本物を手にしたい、口にしたいっていう思いは、純粋な欲求もありますけど、そういうね、下地作りのためということは意識しています。
安物だとかどこにでも転がっているような物しか知らない人と、交流しても、何も生まれないしつまらないでしょ。っていうか交流にならないのね。科学反応が起きないっていうか。旅行とかレジャーに関しては、先述のとおり全くのお手上げではありますが。

ランチなんかでもね、平均的にいつも同じ金額のものを食べるんじゃなくて、4日安いの食べて1日はいいお店に行くとか、そういうことやってない人にはやってほしいですね。月一回でも。特に若い人にはやってほしいですね。

 

えーと、双頭のバビロンの記事だったのにわけがわからないことになってしまいました。
おひらきにしたいとおもいます。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。

mちゃん、ありがとう。

 

★熊を放つの記事でバイクを買うだろうと書いたわたくしですが、バイク買いました。

ドリー

車で聴きっぱなし D'angelo / Black Messiah

第一印象では、こんなにループし続けるとは思いませんでした。
子供を乗せる時以外、車ではずっとこれ。

Black Messiah

Black Messiah

 

 待望って言われても、まーどうなんでしょう的な思いもありつつ、気にしていたんだけど、結局、年末にゲットしました。タワレコで買ったんだけど、お店で買うのって物凄く久しぶりだったし、タワレコディアンジェロ買うぞ!って意気込んで自分を鼓舞してポイントカードとか引っ張り出して行ったわけだけど、ポイントのシステムが変わったのか何かでポイントカード古いんでこっちに変えます的なこと言われた。あげく、「ポイントあったら使っちゃってくださいー。」って言ったら「1000ポイントからのご利用となりますので〜」だって。1000ポイント貯まらないと使えないポイントカードとか!まじ!いらないんですけど!グランツリーっていう武蔵小杉にできたセブン系のショッピングモール内のタワレコだったんだけど、ちゃんと目立つ場所に置いてありました。この店がタワレコである意味はあるんだろうかっていう盛り上がらない店だった。もう、15年くらい前の新宿タワレコに行ったら危険(ついつい買っちゃうから)っていう感覚は、 まぼろしなんだろうなあ。

それで、冒頭でも書いたんだけど、ずーっとこれ聴いています。車で通勤することが多いんですけど、行きも帰りもほんとかけっぱなし。前だったらピーターバラカンの番組聴きたくてFMつけたかもしれないけど、もうやってないから、まったく他を聴く流れにならないですね。もう2月だけど、まだ聴いてます。「うおーこの曲サイコーだぜー」みたいなの一曲も無いのに、全然飽きないの。なんなんだろう。さすがディアンジェロってところですわね。地味に全てのクオリティが高いのでしょう。ヘッドフォンで聴いてみるとそういうのは感じますね、スピーカーから他の雑音と一緒に聴いている(車だと特に)時には分からない細かい音がたくさん。でも、車でもいいの。

ヘッドフォンでも、車でも、いい。

このアルバムを買うって決めたのは、ジェイムズ・ギャドソン(ドラム)が参加してることを知ってから。この人の曲、そんなに知らないんだけど、やっぱしBill WithersのUse Meがね、かっこよすぎますから。それから自分が知っていることといえば、沼澤尚さまさまさまさまがこの人に習ってたらしいこと。それにしても、来日した時のビルボードのライブはいまいちだったなー。 ライブってほんとプロデューサーが大事だと思います、特に、スタジオミュージシャン系のライブは。
4曲目のSUGAH DADDYがその参加曲なのだが、あんまりドラムの感じは強く出てなかった。リムショットなのかハンドクラップなのか分かり難い音がメインのビートを刻んでいます。バスドラは、車に乗ってると聴こえないけど、静かなところで聴いてみたらけっこう鳴っていました。しかもちゃんと聴いたらスゲーかっこよかった。ベースとかなりリンクしていたから分かりづらかったです。

Sugah Daddy

Sugah Daddy

ジャイムズ・ギャドソンに期待して買ったアルバムだけど、4曲目よりも、3曲目THE CHARADEとか5曲目のREALLY LOVEの方が好きです。イントロが1分以上あるんだけどそういう所含めて、車で聴いているからこそ飽きずにループし続けてるのかもしれないですね。じーっと曲だけに向かっていたらどうか分かりません。

 ちなみに、ジェイムズ・ギャドソンが参加しているのは一曲だけで、あとはディアンジェロ自身が色んな 一人で色んな楽器をやっている曲が多いです。ドラムは、クエストラブQuestloveがやってる曲がいくつかあります。

The Charade

The Charade

 

Really Love

Really Love

 まーそんな感じです。

よくわかんないけど、ですます調で書いてみたよ。

あとディアンジェロと打って変わって全然聴かなかったのがこれ。

 沼澤尚さまさまさまさまがツイッターで紹介していたyoutubeの動画がすごいかっこよくて即買いしたんだけど、良かったのその動画だけだった。。。

ツイートは、これ 

 

Mehliana: Taming the Dragon

Mehliana: Taming the Dragon

 

 でも、この動画は、何度見てもかっこいいんだよなー。ドラムの録音もすごく気持ちいいし。ヘッドフォンで聴くべし!


Mehliana (Brad Mehldau & Mark Guiliana ...

 

あとね、期待してたのに、全部聴いてないのがこれ...曲とは飛ばしまくっちゃった。
ツタヤのレンタルにしておいてよかったー。ユーミンのアレばりにいいのかなと期待しちゃった。

 ではでは、ここまで読んでくれてありがとう。

 

更新頻度が低いけれど、よろしくお願いします。

ドリー

僕はバイクを買うと思う ー 熊を放つ/ ジョン・アービング

いやはや。何年越しだろうか。やっと、やっと、ついに、読んだよ!
第二部は、挫折しそうになったけど、無事に第三部まで走りきったぜ。

熊を放つ〈上〉 (中公文庫)

熊を放つ〈上〉 (中公文庫)

 

友人のママンから単行本を借りっ放し状態が数年続き、幼児がいる生活では、お借りした本を傷めた汚したりせずに扱うのに神経を使うので、なかなかおっくうでいつまでたっても読み始められなかった。(おぼろげな記憶では、借りた時にはまだ子供はいなかった。)
それで、昨年(2014)自分で中古の単行本を購入して、借りてる本はお返ししてやっと読み始めたのだった。それでも読み終わるのに何ヶ月かかったことでしょう。

村上春樹ファンは、翻訳本も読んでいるんだろうか?どうなのだろう。読んで欲しいものですな、どこかにこれは初翻訳だって書いてあった気がします。

バイク

この小説を読みながら芽生え、終えた時、僕のなかに残った気持ち。
「バイクに乗りたい」
ずいぶん単純だなあと思うけれど、元々乗りたいから、それに火をつけられた形ではある。ずっとスクーターばっかりだから。(今乗っているアプリリアスカラベオ125というスクーターは、とても素晴らしい。)40になる前にオートバイに乗っておきたいという40という数字に根拠はないのだがふつふつと湧き上がる想い。ローン組んででも買ったるわいという勢い。そして10代の頃はちょっとダサいなって思っていた国産のとあるバイクを買うと思う。今の所は。

読みながら、「このバイクはきっとロイヤルエンフィールドみたいなやつなんだろうなあ」と思っていた。終わってみて読み返したら、わりと冒頭の方に、ロイヤルエンフィールドの旧式の700ccって書いてありました。なーんだ。

てゆーか、この小説自体かなり古いのに、「旧式」って書いてあったからそうとうなクラッシックだ。
それから、単行本の361ページに、「右足でさえギアレバーに反応し、ファーストを探し当てた。」というフレーズがあります。え?右足?(一般的に、バイクのギアは左足で操作する)と思って調べたら、ロイヤルエンフィールドは、右足シフトでした。現行のインド生産のやつは、写真で見ると右足はブレーキペダルのような形をしているけどどうなんだろう。

動物園とか世界史とか

この小説読んだらとりあえずチェックしたくなるのが、ウィーンにある動物園でしょう。
調べたところ、どうやら作中に登場するヒーツィング動物園という名は実在せず「シェーンブルン動物園」というらしい。グーグルマップで見たら、カチッカチッと整えられた宮殿庭園の一角?にありました。世界最古の動物園らしい。ウィーンに行ったら絶対に行きたいけど、ウィーンには行かないと思う。

 

冒頭でも書いたけど、第二部がね、文がややこしいうえに、歴史がからんでくるんですよ。世界史とかぜんぜんだめですから。ましてや、あの辺のヨーロッパのあたりの世界大戦中のごたごたした事情なんてわかりゃしまへん。その辺をかっちり勉強した人は、もっとすいすいと読めたはずだし、そう読めていない僕は、表層的にストーリーを追っただけなのでしょう。

あとでパッと開いたら1935年というのが目に入ったので検索してみたら、築地市場が会場した年らしい。

 

しかし、なんだろうねえ。ジョン・アービングよ。すごく読みにくい文章だと思うんだけど、心が揺さぶられるんだよね。大きくドーンとやられるわけじゃなくて、心地よい小さな振動が続くようなやつね。60〜80kmの巡行が心地よいロイヤルエンフィールドのようにね。(誰かのブログに書いてあった。出典元、失念。) 

 

Rへ

これ、君は何歳の時に読んだのかな?
僕は、もっと若い時に読めばよかったと思ったよ。
今だから抱ける気持ちでもあるんだけれど。

それでは、また。

GSX−Rの乗りにくかったタンデムシートが懐かしいです。

 

読んでくれてありがとうございます。

今年もよろしくお願いします。

ドリー