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友人たちに、読んだ本の紹介。ときどき、音楽も。というかほとんどただのログ

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『シカゴ育ち』 スチュアート・ダイベック 訳:柴田元幸

アメリカ・シカゴ出身の小説家の短編集です。

エドワードホッパーの「ナイト ホークス」という絵を知らない人は、チェックしてから読むとよろしいでしょう。 

夜鷹という小説の『時間つぶし』という章で、主人公がシカゴ美術館の絵を見て回るのです。たとえば、ゴッホのアルルの寝室だとか。
それで締めくくりが、エドワード・ホッパーのナイトホークスなのです。

そして、『時間つぶし』の次の章である『不眠症』は、そのナイトホークスの絵を物語った作品なのです。だから、どんな絵か、みておいた方が楽しく読めるでしょう。

っていうか、コレ↓です。

ホッパー・「ナイトホークス」 プリキャンバス複製画・ 【ポスター仕上げ】(6号相当サイズ)

(画像は、アマゾンのリンクだからどっかから拝借したわけじゃあござんせん)

私は、けっこう気に入っちゃいました。なんかわかんないけど、じーっと見入っちゃう。シカゴ美術館に観に行きたい。シカゴってどこらへんなんだろう。

シカゴといえば、シカゴ・ブルズ、それから大好きなコモンはシカゴ出身だった気がします。

ちなみにこのナイトホークスは、wikiペディアでチェックするとダイベックのみならず色々な分野のアーティストが自身の作品へ取り込んでいるらしいです。

ナイトホークス=夜鷹と翻訳されているのですが、夜鷹というのは娼婦ですよね。しかし、いくら読み進めても娼婦は出てこないし、娼婦の比喩のようなストーリーも出てこないなあと思ったのですが、どうやら夜更かしする人たちという意味もあるようです。

ヨタカ目ヨタカ科の夜行性の鳥が由来の呼び名のようですって。

 

それからこの本ですが、全体的には以前『ペーパーランタン』(柴田元幸の翻訳集『いずれは死ぬ身』に収録)を読んだ時の感動がなくてちょっと残念でした。

ではまた。

 

 

Edward Hopper: 1882-1967: Transformation of the Real (Basic Art)

Edward Hopper: 1882-1967: Transformation of the Real (Basic Art)