書籍履歴

書籍履歴 BOOKS I'VE READ

友人たちに、読んだ本の紹介。ときどき、音楽も。というかほとんどただのログ

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あの川のほとりで 上

ジョン・アービングの小説の まったくぶれないのは、相も変わらず読み始めの数十ページないしは百ページくらいが読みづらいこと!

そして、ある点を過ぎると急激に面白くなってのめりこんでしまうこと。

すごい一貫性

本当は、ノッてきたところで、冒頭に戻ってもう一度読んだらより一層楽しめるのだろうけど、それをしたことはない。全部ちゃんとあとで関係してくるんだよねえ。それを抜きには書けないんだよってことなんだろうなあ。

ケッチャムの存在感。これは誰しもの心をくすぐるんじゃないかな。

こんな存在がいたらいいな、と。

なんだか本作は男たちの情愛うずまくストーリーかも。

とりあえず、「息子をもっと愛さなくちゃな」という気分がふつふつと湧きながら下巻に突入。

 

あの川のほとりで〈上〉

あの川のほとりで〈上〉

 

 

ワールドトレードセンターを綱渡りした男の話 『マン・オン・ワイヤー』

今はもうないワールドトレードセンタービル。

かつてその2棟のビルを綱渡りした男の自叙伝。

 

最高に情熱的な本だった。

情熱がぎっしり詰まっていた。

アーティスト!

 

こういう情熱とか熱さ、

熱い想いそのものだけでなく、

熱さに呼応する心みたいなもの、

どこかに忘れてきちゃったのか?

っていうくらい忘れていた感情だった! 

 

読みにくい文体なんて関係ない

熱くてのめり込む本だった

マン・オン・ワイヤー

マン・オン・ワイヤー

 

 なんとなんとここで当時の写真が見られる

Precarious Moments

 

そして、ワールドトレードセンターを渡った時のことは

映画化されている。

そして、フィリッププティはまだ生きている。

 

マン・オン・ワイヤー スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

マン・オン・ワイヤー スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

 

 

100歳老人

いいふざけっぷり。

歴史上の人物ちゃかしすぎでうけた。

 

窓から逃げた100歳老人

窓から逃げた100歳老人

 

 

何年か前のホワイトデーだったと思う。
欲しいものを聞いてみたところ、本というこたえだった。
せっかくなので、自分では買わないけど好みから大きく逸脱することもなく、楽しめそうな本にしようと考えた。

武蔵小杉の紀伊國屋で探した。(このショッピングタイムが楽しかった)
始まりの数ページが面白そうだったのと紙質が心地よかったのが決め手。

結果的にはなかなか読んでもらえなかったので、ハートを掴める本ではなかったみたい、残念。

しかし最近になって読んでみたら自分はかなり面白かった。

もうちょっと人生バカにしてユーモラスに生きなきゃ、と悪影響を受ける、など。

 

映画化もされてます

 

 

本谷有希子 6連発

一気に読みまして。

もうどれがどれだか分かんなくなっちゃったけどどれよんでも、好きな人は全部読めるし、苦手な人は一冊も読めないと思う。

あと、どれもサクっと読めた。
脚本をやってる人だからか、文がシンプルなんだと思う。 

サクっと読めちゃうのに、それなりに話の展開を楽しんだなあ感がある。ジョン・アービングに慣れている人からすると一瞬で終わる。

 

とりあえず、頭おかしい系のやつなんだけど、自分的には10代の人並みにやんちゃっっぽかった時期を思い出す。井の頭通りとか環八とか、どうかんがえても著者は世田谷区に住んでいるよね。杉並区かもしんないけど。まあ、あのへん。

10代の頃よく遊んだり、過ごしたり、通過したりした場所がいっぱいでてくる感じ。

それとこの人の頭おかしい話とか躍動感がリンクする。

 

時々、安部公房系のエッセンスを感じるので、安部公房が苦手な友人が進めてくれたことが不思議である。


安部公房 ・渡邊格 対談完全版

生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)

生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)

 

 

 

あの子の考えることは変 (講談社文庫)
 

 

 

ぜつぼう

ぜつぼう

 

 

 これは、永作博美が主演した舞台。これはイマイチだったな。「舞台をみてみたいな」とは思わなかった。

幸せ最高ありがとうマジで!

幸せ最高ありがとうマジで!

 

 

 

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

 

 

嵐のピクニック (講談社文庫)

嵐のピクニック (講談社文庫)

 

 

後藤由紀子の家族のお弁当帖

二子玉の蔦屋でお弁当本を読み漁り、一番リアリティがあったので購入しました。

ただ、一冊しかないうえに状態が悪かったのでamazonで注文しました。残念。

 

後藤由紀子の家族のお弁当帖 (正しく暮らすシリーズ)

後藤由紀子の家族のお弁当帖 (正しく暮らすシリーズ)

 

 

小学校に入学し、給食の提供が開始されるまで、子供はお弁当を持参し、学童でお弁当を食べます。厳密なことを言えば、学童生活は入学式より前に開始されており、およそ10日間ほどお弁当生活。

いきなりのお弁当づくり11連発。

こっちにお弁当記録を。 

お弁当 カテゴリーの記事一覧 - 子供たち LIFE AND KIDS

 

この後藤由紀子さんという人のキッチンは、別の雑誌かキッチン本で見たことがあった。ああいうものに乗っている人は業界内で声をかけるからだろう。料理研究家などは特に。

この著者は、家族四人のお弁当を日々作り続けているママさん。家族四人の近影まで。これがまたリアリティがあるんだ。よそ行きの格好を全くしていないのがグっとくる。halという雑貨屋を営んでいてそれが有名なんだとか。静岡県でこじんまりとやっている雑貨店が人気店ってすごいですね。メディアに特集されたのかな?一点一点いいものを選んでいるっぽいです。

姿勢とかスタイルとか、なんか刺激になってなんどもめくっている。けれどお弁当のメニュー自体は全く参考にしていない。それでいいんだと思う。そういう風に役立つっていうのがお弁当本としては素晴らしいんじゃないでしょうか。

だってその家族ごとに食べ物の好みは違うから。この本の家族もそうなんだけど、家族ごとどころか、家族のなかでも人数分の好みの違いがあるわけで。

 

この本から地味だけど一番影響を受けたのは、毎日お弁当の設計図を書いているんだというコラム。素直に真似してみたのだが、これがあるとないとでは、全然違うと思う。

朝起きぬけのくっそ眠い状態で、大急ぎで作らねばならないお弁当。
一分一秒の戦いなのだ。だから、ゴールを示す設計図はとても役に立つのだった。

四季に分けたお弁当紹介の間にコラムがいくつもあって、なかなかよかったです。

上記した設計図もしかり、タイムスケジュールだったり、一週間のスケジュールだったり(お買い物とかも含めて)、食材の紹介だったり、道具の紹介も。100円ショップのものから有次の菜箸まで。

最後は、息子さんが高校を卒業するため、息子さんへの最後のお弁当で締めくくられています。(娘さんがいらっしゃるため、お弁当作りは終わらないようです。旦那さんもお弁当ですし。)

ひとり暮らしを始める息子に持たせたいものというコラムもよろしいです。

わたくしも欲しいと思ったのは石川漆宝堂の漆椀。これ、高台がないのです。高台って洗い物をして水切りカゴにおいても絶対に水が溜まるから大っ嫌いな部分。それが無いお椀があったらなと思っていました。ただ、わたくしには高くて買うのは見送り。半永久的に。

あとはJICONの白磁菊皿は非常に気になります。均整のとれた安定したシンプルなデザイが最高な気配。

そしてまたまた出た出たカイボイスンのカトラリー。ケンタロウもカイボイスン派だし、ここにまた出てきたー。久々にカイボイスン増やしたい熱が加熱しそうです。でもやっぱりそろえるとなると高い。そしてカイボイスンは我が家では全然出番がないナイフの形状がダントツにかわいいですね。ほしいです。子供のカトラリー(ナイフはない)大人のスプーンだけ我が家はカイボイスンです。

お弁当作りの参考と、モチベーションアップのために買ったのに、結局最終的には、物で盛り上がる自分。

モノが好きすぎ。

そういえば、食材の紹介ページの海苔について「お店で並んでいるなかでなるべく高いものを購入。数百円の差で味が全然違います。」っていうフレーズが頭にこびりついて困ります。確かに、海苔ってぜんぜん違いますよね。

この前、ご近所からいただいたという海苔を実家から貰ってきたのですが、普段食べている海苔と全然違ったし。もうあの海苔、ないし。今の我が家は風味がないチープな海苔。。。

 

ではまた。

 

残念な日々 ディミトリフェルフルスト

 なかなかよかった。

ヨーロッパの無産階級のだめだめのはちゃめちゃな家族と幼少期を過ごした主人公。

今は物書きになっていて、当時を思い出す話。それから現在のことも。

残念な日々 (新潮クレスト・ブックス)

残念な日々 (新潮クレスト・ブックス)

 

読んでいて登場自分物たちのビジュアルは、映画のスナッチを思い浮かべた。そんなワールドな小説。 

ベルギーのオランダ語圏らしい。

ベルギーの人の生活はまったく想像がつかないが、世界のどこでも人の価値観は同じなんだなと思うことがたくさんあって面白かった。

ゆっくりと人に勧められるような文章を考えたいけど今の私にはそのパワーはない。

だけど、これを翻訳しようって思ったことや実現した労力と熱意のことを考えると稚拙ながらもブログに記録して、一人でもいいから目に触れさせてあげたいと思った。なんか、そう思った。翻訳本はいくつも読んでいるけれど、なぜかこの小説と訳者あとがきを読んだあとはそう思った。

これを一旦下書き保存して、もっと内容をふくらませてから、、、ということをすると半年か一年か、寝かされてしまうので、ぽちっと公開ボタンを押してしまおう。

現代アメリカ

 いい本だった。色んな分野について、いい具合にまとまっていて一家に一冊あってもいいかもしれない。

パラパラ好きな時に好きなセクションだけ読んでもOKなところがいい。

日米比較っていう言葉はそんなに意識しないで読んだ方がいいと思った。知っているようで知らないようなアメリカという我々がけっこう影響を受けている国のベーシックな部分を勉強できる。

現代アメリカ 日米比較のなかで読む (ワードマップ)

現代アメリカ 日米比較のなかで読む (ワードマップ)

 

 いろいろ書いてる時間ないので読んだ記録としてUPします。

おしまい。