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友人たちに、読んだ本の紹介。ときどき、音楽も。というかほとんどただのログ

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ずっと探していた音源〜古今亭志ん生「文七元結」〜を見つけた。

NHKダウンロードストアというサイトにたどり着いた。しかし、データの分数すら記載されていないため、これがそうなのかどうか分からず、大変悩んだのだが、思い切って購入したら当たりだった。(皮肉なもので分数が記載されていたら買わなかったかもしれないのだが...)

さすがにリンクは貼らないが、youtubeに存在する文七元結(ぶんしちもっとい、と読むらしい)は、前半だけで終わるバージョンなのだ。「長いのでこのへんで、」という形で終わっている。

しかし、かつて一度、話の終わりまであった音源を聴いた記憶があった。

息子の志ん朝のは、フルバージョンでアップされている。それは1時間くらいある。

上記の「長いのでこのへんで、」の会は、だいたい30分くらい。

それで、基本的に、時間の長さを目安としてフルバージョンを探していた。

時々、CDなどを見つけてもそれほどの長さのものはない。

今回、見つけたものは、分数などまったく記載されていない、フルバージョンなのか前半で終わるのか、何なのか、「売る気ゼロなのに、販売してくれてありがとう」としか言えないもの。こんなの私のように色々と検索したあげくにたどり着いた人やよほどのNHKラバーでもない限り辿りつくわけはなく、販売コストと売り上げが絶対に見合ってないと思う。

そんなこんなで思い切ってアカウントを作って注文してダウンロードした結果、データ長は30分。がっかりした、がっかりしたけど、聴いたことないバージョンかもしれないし、本当はyoutubeで聴くのはよいことではないから、ちゃんと買ったものを聴こうという気持ちもあり、聴いた。ちなみにアプリをインストールしろだのなんだのややこしいことが書いてあったけれど不要。普通にiPhoneで再生できた。

 

そしたら、ずっと探していた音源だった。まさかまさかの30分で終わりまでしゃべりきっている内容だった。さすが志ん生だと思った。そういえばこの人は、同じ話でも、端折り方が芸の粋。息子の志ん朝は、パパが端折ったところも丁寧に描写して話す。

 

それにしてもすごい。前半だけで30分かけた時もあれば通しで30分で終えてしまう時もある。この端折りの話術すごくないかしら。しかもなにも不足がない。

こう言っているんだから、その間にこういうことがあったに違いないでしょう。

っていう話し方を嫌う現代の人たちは少しこのエッセンスを取り入れて欲しいと思う。説明過剰がどんどん進行しているから。

話はそれたしだらだらと長くなりすぎた。こんなに長いのに話の中身に一言も触れていないのですが、まあ、いっか。

dls.nhk-sc.or.jp