面白かった。
ファンタジックな非現実のわけわからない世界は、割と好きなので面白かったし、人知れずこういう小説がこの世に存在しているであろうことが不思議。
たぶん、これを読んで面白いと感じる人のほとんどがこの小説を知らずに終わるんじゃないだろうか。この小説に限らず。
たまたま、友人のママからどさっと借りた本たちの中に入っていた一冊にすぎない。
「あなた、ファンタジー小説は読める?」というような断りはされた。好き?と聞かれたか読める?と聞かれたかは忘れた。
問題は、この本が2,750円すること。
気軽に人に勧められる値段ではない。
本を返したあとに、自分でも買おうかなと思わなくもないのだが、厳しい。
水の流れが印象的。
実際に水は流れていないのだが、話の展開が水の流れとともに進んでいったような印象が残った。そういえば、安部工房にもそういう話があったような気がしているけれどあれもやっぱり水じゃなくてストレッチャーだ。
そういえば、話は全く覚えていないけれど椎名誠の水域という小説は水の流れとともに話が進んでいったような気がする。